学校以外の学習を始めるのはいつがいいか、ということをよく聞かれます。
結論から言うと、勉強の開始は早いほうがいい。
遅くとも小学校低学年まで、できれば小学校1年生までには算数国語の学習を始めましょう。
これにはいくつかの理由があります。
1つ目に日本語の発達過程に即しているからです。
子どもが母語としての日本語を身につけていくのは1歳から5歳くらいまでの間、と言われています。
参考資料
つまり幼稚園の年中さん、年長さんくらいになれば多くの子どもたちは日本語を操れるようになる、と言うことですね。
「話す」から、「読む」「書く」「考える」を身につけるためにも、母語の完成とともに日本語の力の基礎を作ることは子供たちにとって大変有意義です。
また、これからの大学入試で求められる「思考力」「表現力」の基礎を作ることができます。
2つ目には学習習慣が早めに作られるから。
今や小学校では宿題がほとんど出されません。
なかなか日々の学習習慣をつくるには難しい状況です。
また、一度悪い習慣がつくとそれを修正するには多大な時間がかかります。
いい学習習慣を早めにつけることで、学習内容が難しくなる中高生になった時に苦労せずにすみます。
3つ目に「学校の学習についていく」ことができれば勉強に困らない、とは限らない現状があるためです。
小学校の授業はクラスの大半がついていけるようにゆっくりと進められます。
ただし中学校に行くと、小学校の2倍の量を勉強するようになります。
つまり小学校の授業についていく、だけでは中学校に行くと確実についていけなくなります。
また高校に行くとさらに内容が中学校の倍になりますので、高校の授業についていけないお子さんが約8割いる、といわれるのもうなづけます。